アーネム・フィル&炎のコバケンを聴きました その7
2009-03-22


なんか話がアーネム・フィルとコバケンから離れていくので、ここらで軌道修正を・・・

ザ・シンフォニーホールのホールは県芸のコンサートホールよりも色が暗めで落ち着いた雰囲気。ロビーの色調に合わせているのだろうか。残響は県芸コンサートホールより短め。舞台と3階後部座席の距離は県芸コンサートホールより近い印象がある。ここならそう極端な「ハズレ」席は無いだろう。

大阪公演のプロは下記の通り。メインディッシュ二皿の高カロリープロである。

・ケース=オルタウス:地蔵
-日蘭貿易400周年記念委嘱作品/日本初演
・R=コルサコフ 交響的組曲「シェエラザード」
・ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」

「地蔵」は前日名古屋で聴いたばかりだが、なんか昨日と印象が違うような・・・ホールの音響のせいか?それとも単に私の記憶メモリーが揮発性だからであろうか?曲の後半はこちらも地蔵(=寝てた)となり、作曲者に申し訳ない気がした。指揮者に呼ばれた作曲者が舞台に上がり拍手で迎えられた。

お次はいよいよ本日のメインその1「シェエラザード」である。やっぱりいいねえ。力のあるオケでないとこの迫力は出ないなあ。マエストロ・コバケンの指揮の印象は前日感じたのと殆ど変わらず、もう少し音楽をスムーズに流して欲しいと思うところが散見された。

しかし、好き嫌いはともかく、やはりマエストロの音楽はコバケン色に染められている。終曲の船の難破の迫力には十分満足した。「シェエラザード」を生で聴けて本当に良かった。

「展覧会の絵」は前日より良いところも悪いところもあり、まあ同じくらいの出来・・・か。ただ、名古屋公演と違ったのは、マエストロがさらに音楽に没入しているようで、「キエフの大門」のブラス咆哮を上回るマエストロの咆哮が3階席まで聴こえて驚いた。

まだ公演が残っているのでこの後のことは書かないが、コバケンファンであればお馴染みの展開となったことは言うまでも無い。

アーネム・フィルのツアーというより、マエストロ・コバケンのワンマンショーという印象が強かったような・・・マエストロはクラシック界の三波春夫かもしれんなあ。

三波春夫(wikipedia)
[URL]

(その8に続く)
[Classic Music]
[concert]

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