音楽と映像メディアの行方
2009-06-10


TRONWARE Vol.101 の掲載記事「TRONから見たコンピュータ業界の動向」の記事を読んで考えさせられた。

TRONWARE Vol.101
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「かつて放送局では1インチCフォーマットや3/4インチ放送用Uマチックといったアナログ方式のビデオテープレコーダーが大活躍した。これらの機材は発売から30年たち、販売はとっくに終了している。そのメンテナンスも2007年4月に終了するという。・・・」(※)

・・・という書き出しで始まるこの記事、最後は

「・・・デジタルデータはいくらコピーを繰り返してもオリジナルが保たれるが、確実にコピーつまりバックアップを行わないと後生に残らない。電子文明は技術シーズと市場ニーズの危うい均衡の上に成り立っているのである。」

と締めくくっている。

(※)「技術レポート」マクセル・アーカイブサービス、放送技術2006年9月号 が元ネタ。

放送局ではこれらの規格の録画テープが大量に保管されているそうだが、機材の寿命を考えると、これら全てのテープを他のメディアに変換するのは不可能なそうだ。

ビデオテープレコーダー(wikipedia)
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1インチVTR(wikipedia)
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U規格(wikipedia)
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過去の映像資料は放送局の貴重な財産ではあるが、それを再生出来なければ宝の持ち腐れだし、倉庫スペースを食いつぶす単なる「無駄飯ぐらい」に過ぎないから、放送局にとっては頭の痛い問題だろう。

これは音楽業界にも関係がある話。というのも、初期のディジタル録音は、PCMプロセッサとこれらアナログ記録VTRとの組み合わせでマスターを作っていたから、残されたディジタルマスターを新しいメディアに移すのは大変らしい。

事実、1980年前後初期のディジタルマスターは、メディアの劣化・再生機器が手配出来ない・・・等の理由で再生不能という例がある。あるCDには、「・・・当時のディジタルマスターが再生不能なため、同時に録音していたアナログマスターからCD化しました」という記載があった。

音楽録音用のアナログレコーダーはまだ大丈夫かな?

オープンリール(wikipedia)
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録音再生機も色々あるからなあ・・・

録音再生機器(wikipedia)
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民生用メディアも例外ではない。家庭用ビデオテープレコーダーもHDDやDVDに押されて既に引退状態だし・・・

VHS(wikipedia)
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ベータマックス(wikipedia)
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そういえば、色々録画したVHSテープも最近殆ど見ないなあ・・・テレビそのものを見なくなったこともあるけど・・・実家のテープ(ビデオテープとカセットテープ)もかなり処分したし・・・そういえば、カセットテープもご無沙汰だなあ・・・DATも今は業務用で細々と続いているらしい・・

コンパクトカセット(wikipedia)
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DAT(wikipedia)
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