雨のコンダクター その2
2009-09-14


禺画像]
米RCA Red Seal LSC-3349 No Dog Label Dynaflex LP (C)1973
Van Clibuen, Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra
from their acclaimed recordings of music featured at the
1973 Inaugural Symphonic Concert

Copland : Fanfare for the Common Man
Tchaikovsky : 1812 Overture
Grieg : Piano Concerto in A Minor

「雨のコンダクター」といえば、オーマンディ・ファンには悪評高い?作品なのですが(そりゃそーだ)・・・

オーマンディ掲示板([URL])でも話題になったことがあり、それが何時の事やらと過去の記憶を手繰っていくと・・・なんと9年前の2000年8月でしたワ・・・

現在のオーマンディ掲示板には2004年9月以後の書き込みしか残っていないのでそれを見ることは出来ませんが、1999年7月からの書き込みのデータを個人的に保存していたので、それを引っ張り出して、「ああ、こんな事を書いてたなあ・・・」などと感慨に耽っていました。

さらに記憶を辿っていくと、Fantastic Philadelphians の Ichikawa さんが、2000年8月27日の Memorandum でこの時の事情を詳しく説明されていたことを思い出しました・・・

Fantastic Philadelphians
[URL]
→Memorandum August 2000
[URL]

確かに、The Philadelphia Orchestra - Century of Music(Temple University Press (C)1999) の Ormandy Era 89p にその記述がありますねえ〜

Temple University Press
[URL]

The Philadelphia Orchestra - A Century of Music
[URL]

我らがマエストロ・ジーンとオーケストラメンバーも、バーンスタインとはこれまた異なる苦悩に直面していたのです・・・な。誰か、もう一人の「雨のコンダクター」としてマンガ化してくれないかな・・・

ま、それはさておき、過去の記憶を辿ってこの時のプログラムを再確認していると・・・そういえば手元にあるあの訳の分からん1枚の盤・・・

"1973 Inaugural Symphonic Concert" と題したこのLP。一体何を記念したものかさっぱり分からず、数年間ほったらかしていた。何故かというと、 Inaugural という単語の意味を知らず、なんかの記念か?くらいの関心しかなかったのだが・・・

これが、そのニクソン大統領の1973年就任記念演奏会のプログラムを集めたLPだったと、今日初めて気が付いたんですな・・・

・・・ホント、おバカさんである。大体このアルバム、Nixon の 名前すら出てこないから、 まさかアメリカ大統領の就任記念演奏会プログラムLPだなんて想像すら出来なかったのだ。アメリカでは Inaugural と言えば大統領就任という意味になるのだろう・・・か?

就任記念演奏会プログラムの内、ベートーベンの「運命」はRCAに録音が無いので省かれているが、それ以外の3曲(勿論、セッション録音)を収録したこのLPと、バーンスタインのLP、一体どっちが売れたのだろうか・・・

それにしても、意図せずにこんな対照的なLPが揃ってしまうとは・・・なんか不思議な縁と言うヤツを実感せざるを得ませんなあ・・・では。
[Eugene Ormandy]
[The Philadelphia Orchestra]
[RCA Red Seal No Dog]

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