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CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.18 SOCT-18
ブラームス 交響曲第1番
also available on CD SME Essential Classics TAKE2 SB2K63287
オーマンディ(ストコフスキ時代も含めて)とフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者の Mason Jones 氏が逝去されたそうです。ご冥福をお祈り致します。
Curtis Mourns the Loss of Emeritus Faculty Member Mason Jones
[URL]
オーマンディ掲示板(
[URL])のIchikawa さんの投稿で訃報を知りました。フィラデルフィア管弦楽団を支えた First Chair がまた一人世を去ってしまいました。実演に接することが出来なかった世代としては、本当に「伝説」の存在となってしまいました。
国際ホルン協会の president を 1986〜87年 の間務めており、そちらにも Honorary Member として紹介されています。
International Horn Society
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Mason Jones
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オーマンディが望んだブラスの音・・・常に弦と調和し必要なときに適度に聴こえれば良い・・・プレイヤーにとって非常に過酷な要求を完璧に実行したホルンセクションを長い間首席として支えてきた氏の録音(ソリストとしては僅かしかありませんが、オーケストラプレイヤーとしてのものは膨大な数でしょう・・・)を改めて聴くことにしましょうか・・・
ホルンセクションが驚異的な冴えを聴かせるベートーヴェンの7番交響曲(Columbia)、レヴァイン指揮マーラー5番(RCA Red Seal)などすぐに名演奏が浮びますが、ここは私が最初に聴いた Philadelphia Sound を・・・
CBS/SONY が”オーマンディ「音」の饗宴1300”と題して共通ジャケットデザインとシンプルな青いレーベルデザインで売っていた ブラームスの交響曲第1番を久々に引っ張り出しました。CD は Sony Classical Essential Classics TAKE2 SB2K63287 がありますが、まだ入手できるかどうか・・・下記もご参考に・・・
Glorious Sounds of Music
Columbia Masterworks Recordings - 1
[URL]
クラシック聴き始めの最初にこんな強烈な「ブラ1」を聴いてしまったせいで、他の演奏を聴いても全く物足りなくなってしまった、非常に罪作りな演奏でもあります。
トスカニーニを神の如く尊敬していたマエストロが、トスカニーニの改定(4楽章のクライマックスのティンパニ追加とかホルンのハイトーンとか・・・)をそっくり踏襲していたことも知らずにこの演奏に打ちのめされてしまい、その後他の演奏を聴いて
「あれ、なんでここでティンパニが鳴らないんだ?」
「どうしてここで堂々と鳴るホルンが引っ込むんだ?」
と欲求不満にかられたことも今となっては笑い話の類ですが・・・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の音楽の世界にどっぷり身を浸すきっかけになったわけです・・・このこのLPが・・・
普段は目立たないのですが、ここぞというときに軽やかにオーケストラから突き抜けてくる切れの良いサウンド・・・力任せとか荒れた破裂音とは無縁の透明な音・・・残念ながら遺された録音でしか聴くことは出来ませんが、良好な録音でそれを聴けるのは幸いなことでしょう。
それでは。
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