Columbia Masterworks ML 4477
Blue Label
1楽章冒頭、
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.18 SOCT-18 のLPと同じような堂々たる導入部が鳴り響き、「これぞオーマンディのブラームスだ!」と嬉しくなってしまった。マエストロの個性がしっかりと刻印されているではないか!
デッドな
Academy of Musicの収録のせいか、後年のステレオ録音よりも幾分テンポが早めだが、それでも所々テンポの揺らぎを感じるのは、
磁気テープ録音に移行したことで自身の解釈を録音に反映しやすくなったからだろうか・・・。
Marcel Tabuteau のオーボエや William Kincaid のフルートの音色も美しい・・・
4楽章のクライマックスは
トスカニーニのスコア改訂をそのまま踏襲した強烈演奏・・・これは後のステレオ盤も同じ。オヤッと思わせるのはクライマックス手前辺りで弦のポルタメントを結構効かせていること。やはりマエストロは19世紀生まれのマエストロであるのだなあ・・・後年のステレオ録音では聴けない、時代を感じさせる部分である。
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